マッサージの科学的根拠
少し古い記事になりますが「ウォールストリートジャーナル」に“マッサージの効果の科学的根拠を発見”という記事がありましたのでご紹介します。
要約すると以下の様な内容になります。
病気や怪我に対する効果
病気や怪我、身体の調子の悪い人に対するマッサージの効果として以下のようなものが挙げられます。
- 乳がんの女性の免疫力を高めます。
- 喘息の子どもの症状を改善させます。
- 手根官症候群の患者の握力を向上させます。
- 未熟児の体重増加を助ける効果があります。
- 米国内科学会と米国疼痛学会では腰痛に対する推奨治療法の一つとしてマッサージをあげています。
- 1週間に2回を4週間と1週間に1回を8週間全身にマッサージを受けた患者群と、治療を受けなかった患者群では、マッサージを受けた患者群の方が膝の関節炎の症状が動作の幅が拡大し、約15メートルの歩行が速くなりました。
健康な人へのマッサージの効果
1.10分のマッサージが運動後の筋肉の回復を促す
11人の男性が疲れ果てるまで運動し、片方の脚だけにマッサージを受け、両脚の筋肉から運動前と運動後マッサージ後で検体を取って比較する。その結果、短時間のマッサージを受けた側の脚の方が血流促進などの効果とともに、細胞のエネルギーを生み出すミトコンドリアのエネルギー産出量を増やしたことが分かりました。
2.ストレスの軽減
45分間のマッサージを受けたグループと軽いタッチだけのグループを比較すると、マッサージを受けたグループでは攻撃的な行動で増えるアルギニン・バゾプレッシンというホルモンの量が大きく減り、ストレスホルモンの一つであるコルチゾールの血中値も少し減少しました。
以上のようにマッサージの効果というものは科学的にも根拠のあるものなのです。辛い時は積極的にマッサージを利用して快適で効率の良い生活を送りましょう。